秘密の交換をしよう
……さすがに鵜呑みにはできないよ、その情報。
というか、そんなこと、出来るわけない。
「まあ、私がプレゼント、は無理だとしても、呼び捨てくらいしてあげたら?」
香織ちゃんったら、他人事みたいに……
って、他人事か。
「恋人とクリスマスかー。いいなあ」
「美穂も作ればいいじゃん、彼氏」
「結木さんみたいなハイスペック男を毎日見てたら、感覚が狂ってくるの。周りの男が芋以下にしか見えない!」
美穂ちゃん、それはひどい。
って言いたかったけど、私がなにを言っても火に油を注ぐような気がして、私は黙っておくことにした。
「さてと。凛が明日デートなら、もう寝ますか」
香織ちゃんはそう言いながら片付けを始めた。
そして、布団に入っても話してたけど、いつの間にか全員眠りについていた。