ヴァンパイアキッス
転校生
今日もいつもと変わらずがやがやとした教室。


今日は一段とうるさい気がする。


「あの…」


小声でそういう声が聞こえて振り返る。


『小野寺さんっ…!?』


あの1件以来怖くて仕方ない。


「この間はごめんなさいっ」


そう素直に謝ってきた。


『へ?』


びっくりした、また呼び出されるのかと思ってたけどちがったみたい。


『大丈夫だよ』


一言そう言って安心したようにパタパタと自分の席へ戻っていった。
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