ヴァンパイアキッス
『ほんとに、ありがとね』


きっとあたしは孤独のまま死ぬことになっていたと思う。


羅稀と知り合う前までは…
まだ夢見ていられる。
そう思えたから生きる希望になった。



『どんな事があっても…後悔しないようにしないとね』

「そうだな」





赤く輝きに満ちている夕日に背を向けてあたしたちは1歩踏み出した。






あたしはもう弱音なんて吐かない。





明日が来ると信じて生きるって決めたから。
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