癒しの田中さんとカフェのまみちゃん

田中さんと同じくこのカフェには、もう一人の常連さんがいる。
それは、井口先生。
井口先生はB.C.　square　Tokyoの４Fにある
井口内科クリニックの院長先生。

院長といっても、35歳とまだお若い。
さわやか系のイケメンだ。
医者でイケメンとあれば、憧れの的だが、
残念ながら先生は既婚者。

奥さんはクリニックのナースのさやかさん。
小柄で優しそうな方だ。
先生とはまさにベストカップルといった感じ。
公私ともにベストパートナーというのはこういうのを言うんだなって思う。

先生は午前の部の診察が一段落した14：00くらいにカフェにいらっしゃる。
その時間帯はランチタイムも終わり、カフェにとっては空いている時間だ。
カフェの事情をよく知っている先生は
時々、カフェに電話をかけてきてデリバリーをリクエストする。
もちろん、マスターあてに電話してくるんだけど…。

井口先生はマスターの高校のときの先輩なのだそうだ。
マスターは仕方がないといいながら、健くんか私に配達を頼む。
どうも断れないらしい。
しかも、井口先生用のステンレスボトルまである始末。


ある日、怖いもの知らずの健くんがマスターに

「マスター、なんでデリバリーOKにしちゃうんですか？
確かにこの時間は、うちにとっても余裕のある時間かもしれないけど、
スタッフの人数もフルじゃないのに。」

と聞いた。