自殺カタログ
これから登と涼太はペンを利用して死ぬ。


そうなれば、龍輝は更に怯えることだろう。


計画通りだ。


自分の席に座って百花の話を適当に聞いていると、理央が教室に入って来た。


「おはよう理央」


「おはよう芽衣」


ニコリと挨拶をかわすあたしたちを見て、百花は不機嫌そうな表情になる。


今クラス内では理央が最下位になっている。


そんな理央をあたしがいつまでも仲良くしている事が気に入らないのだ。


だけど、あたしには文句も言えず、ただ黙り込むだけだった。


あたしはそんな百花を無視して、理央との会話に花を咲かせたのだった。
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