自殺カタログ
「実を言うと、そうなんだ」


コソッと耳打ちをするように打ち明けてくれた。


「次々と人が死んでいくのは怖いけど、だけど絶対に関連性があると思う」


1人がそう言うと、グループ全員が頷きあった。


「そうだよね。死に方もペンを使ったものばかりだし、普通じゃない。アンミの亡霊が強制的に彼らを突き動かしているんだと思う」


さすが、小説好きなグループだ。


あたしが進めたい通りのストーリーを勝手に作りあげていたようだ。


「そうなんだ。やっぱりねぇ」


「芽衣もそう思ってたの?」


「もちろんだよ。だってあたしは予知夢ができるんだから」


そう言うと、彼女らは一瞬ポカンとした顔尽きであたしを見た。


さすがにこれは嘘っぽかったかな。


そう思って言葉を探そうとした時だった。


「芽衣ってそういう力があったんだ? 実はあたしも、幽霊が見えるの」
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