初恋ラバレター


    side皐月


 
4月5日

俺は今日、余命半年の宣告をされた。  



もう治すすべがないみたいだ…



諦めるしかないないのかな…



話が終わってから俺は部屋を移動する事になった。



あの部屋はうるさすぎる…



だから、先生が一番静かな子だと言った
部屋に移った。


その病室にいたのは女の子だった。



黒い髪が綺麗に伸びていて、外を眺めていた。



俺に気がつくと、会釈しながら名前を
言ってきた。



だから、俺も自分の名前を教えた。



そして、



「ずっとここにいるんだけどね、暇なの…
話し相手になってくれる?」



そう言った彼女の笑顔に俺は惹かれた。




この時俺は、彼女に恋をした。







        end
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