朧咲夜ー番外篇ー【完】


小走りでやってきた咲桜は、昨日の朝、逢ったままの元気な様子だ。


夜々子のことを心配していると聞いたけど……。


「あら、流夜さん」
 

ハイネックのニットにロングスカートの夜々子が玄関に姿を見せた。


「こんばんは。お邪魔します」


「邪魔ではないでしょう? 流夜さんが在義兄さんの息子ってことは、わたしにとっても同じ立場になるのだし」


「……なんか怖いですね」
 

あの夜々子に急にそんな態度に出られると。


「少しは流夜さんのおかげですよ? 住まいを隣にしてくれるとか、あなたらしくない心遣いが嬉しくて少しは柔らかい対応しようかなー、と思ったんですけど。……必要なかったみたいね?」


「………」
 

根本、変わってねえ。



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