朧咲夜ー番外篇ー【完】
「そんでさ。流夜くんと斎月姫が行った、大学、行こうと思ってる」
「………」
え?
「留学? するの?」
「うん」
「ってか……なんで斎月のことそんな呼び方……?」
確か、降渡がそんな風に呼んではいたけど。
「この前逢ってみた。色々怖い人だった」
頼が、珍しく渋面を作った。
……怖い人? そう言えば頼は、主咲のこともそんな風に言っていたような……。
咲桜には、斎月は最早めちゃくちゃ可愛い妹感覚なのだけど(流夜との縁で姉様って呼ばれてるし)、主咲はよくわからないままだ。
あの後に逢ったことは何回かあるのだけど、賑やかな斎月が一緒で、主咲はいつも無表情で口数も少なく、何を考えているのか、咲桜と話す気があるのかもわからない。