朧咲夜ー真相ー【完】


「……在義さんなら、自分の出生くらい、知ってるだろうね」
 

そして、龍生も承知しているだろう。


「ああ……」


「流夜? どこまで知ってるの? 僕も話したんだから、そっちも話してよ?」
 

流夜は一度口を開いて、閉じた。そのまま少し俯いてから口を動かした。


「……呪術系の家で、本家にいられない理由が出来て、養子に出された。本家再興のために在義さんを戻す話もあったらしいけど、分家の両親が護ってくれた、と……。在義さんも、本家再興なんかに興味はないって言ってた」


「……在義さんらしいね」
 

あー……納得、出来ちゃうのが嫌だなあ。

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