幾久しく、君を想って。
「結局、宮野さんは彼に何もあげなかったの?」
高本さんの質問には曖昧な返事をしておいた。
調理員さん達の中でもリーダー的な人にやたらと嘘を吐くのも怖いからだ。
「仕様がないわねー」
深く追求されることもなく、お昼休みは済んだ。
ホッとしながら午後の仕事を始め、今頃彼は何をしているんだろうか…と想像した。
気がつくと手が止まり、ぼうっと昨夜のことを回想している。
彼とのキスが頭から離れず、パンパン!と両手で頬を叩いて気を引き締めた。
家に帰っても同じ様な調子だった。
拓海の顔も見ずに、ぼんやりとしながらご飯を食べた。
洗い物をしているとスマホの着信音が鳴り、ビクッとして思わず皿を割りかけた。
手を洗って画面を見れば林田さんからだ。
『宮ちゃん、ブラウニー大好評だったよ!』
喜ぶ姿が目に見えてきそう。
『良かったですね』と打ち返し、昨日のことを教えるべきだろうか…と迷った。
『宮ちゃんはイケメンの彼に何かあげたの?』
高本さんと同じ様に心配される。
画面を見たまま暫く考え、『ご想像にお任せします』と返事を打った。
『ええ〜、意味深〜!』
正直に話して…と言ってくる。
その言葉に返せるのは、これくらいしかない。
『マフィンを一つだけあげました。喜ばれましたよ』
高本さんの質問には曖昧な返事をしておいた。
調理員さん達の中でもリーダー的な人にやたらと嘘を吐くのも怖いからだ。
「仕様がないわねー」
深く追求されることもなく、お昼休みは済んだ。
ホッとしながら午後の仕事を始め、今頃彼は何をしているんだろうか…と想像した。
気がつくと手が止まり、ぼうっと昨夜のことを回想している。
彼とのキスが頭から離れず、パンパン!と両手で頬を叩いて気を引き締めた。
家に帰っても同じ様な調子だった。
拓海の顔も見ずに、ぼんやりとしながらご飯を食べた。
洗い物をしているとスマホの着信音が鳴り、ビクッとして思わず皿を割りかけた。
手を洗って画面を見れば林田さんからだ。
『宮ちゃん、ブラウニー大好評だったよ!』
喜ぶ姿が目に見えてきそう。
『良かったですね』と打ち返し、昨日のことを教えるべきだろうか…と迷った。
『宮ちゃんはイケメンの彼に何かあげたの?』
高本さんと同じ様に心配される。
画面を見たまま暫く考え、『ご想像にお任せします』と返事を打った。
『ええ〜、意味深〜!』
正直に話して…と言ってくる。
その言葉に返せるのは、これくらいしかない。
『マフィンを一つだけあげました。喜ばれましたよ』