強引な恋は強引な君から始まった
私の一目惚れ。
- 9話-鳳崎 茜side- -





一目惚れでした。




両親の反対を押し切って初めて1人で出かけた夜



どこかの組員に襲われた私を助けてくれたのは黒い髪に切れ長の瞳が特徴的な警察




逃げてったヤツらを追いかけようとする彼の裾を思わず掴んだ





「…1人に……しないで」



自分のものとは思えない弱気な声



いくら怖かったからとはいえこれは恥ずかしい


じわじわと熱くなる頬は多分赤くなってると思う





「はい。

大丈夫ですよ。俺はそばにいますから」




低くてよく通る力強い声に安心した


人生で初めて好きな人ができた日だった




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