イケメンエリート軍団の籠の中



舞衣が真面目に資料を読んでいると、ジャスティンが舞衣のデスクにやって来た。


「舞衣、僕はこれからちょっと出かけなきゃなんなくて14時までには帰って来るから、英会話はその後にしよう」



「はい」


舞衣はそう言うと、フロアにほとんど人がいない事に気づいた。


「あの他の皆さんも外で仕事ですか?」


ジャスティンはあっとした顔をして、思い出したように舞衣のデスクに置かれているパソコンを立ち上げた。
暗証番号とパスワードを打ち込むと、ジャスティンは不自然に後ろを向く。


「そこに舞衣の個人のパスワードを二回入れて」


舞衣が自分用のパスワードを二回打ち込むとOKボタンが出た。


「そのOKボタンをクリックして」


ジャスティンはその手順を全て把握しているらしく、後ろを向いたままそう言った。
舞衣がOKをクリックすると、新しい画面が出てくる。


「これがEOCの東京支社の独自のサイト。
ここにはここの社員とソフィアしか入れない。
舞衣のもう一つの仕事は、この中の管理をすること。

このボタンをクリックしてみて」



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