イケメンエリート軍団の籠の中



舞衣は胸がドキュンとときめくのが分かった。
凪の力強い腕に掴まれた腰は、居心地の良さに動くことすら忘れている。

でも、でも、凪さんに本気になったらダメだって、ジャスティンも社長のソフィアも私にそう忠告している……

舞衣はそっと凪の手を握り、そしてその手を自分の腰から離した。


「凪さん、私、今はそんな余裕はないんです。
せっかく頂いたこのチャンスを無駄にしたくない。
この会社の概要や仕事を早く覚えなきゃならないし、お給料もちゃんともらえるようにしないとアパートの家賃も払えません。

こんな私は、凪さんやここで働く皆さんとは別次元の人間なんです。
全く釣り合わないし、きっと、ついていけない。

だから、ごめんなさい……
極上の恋愛なんて、夢に見るほど憧れるけど、でも、無理なんです…」


舞衣は、本当は凪の言う極上の恋愛を凪としたかった。
でも、今でもこんなに大好きなのに、2か月後にはいなくなるなんて考えるだけで怖くなる。

だから、これ以上、凪さんの事は好きにならない… 今の好きな気持ちは封印する…











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