溺愛妖狐ひろいました
「ただいま・・・」
二人でアパートに戻って来た。
尊が落ち着きを取り戻してくれてよかった。
尊の過去は気になるけど、尊が話してくれる気になるまで待とう。
「亜子・・・、あのね」
「ん?なぁに、尊」
玄関で靴を脱で上がったところで、尊が甘えるような声。
私は振り向いて尊を見るとまっすぐな瞳が私を見た。
「あのね、も一回・・・してほしい」
「え?もう一回って?」
「ちゅって・・・したい」
「・・・えっ」
思いもしない尊の催促に、私は顔を真っ赤に染め上げ声をあげた。
ちゅって・・・。
確かに、思わずやっちゃったのは確かだけど。
「ちょ、ちょっと待って、あの、あれは、勢いというか・・・」
「なんで?亜子にちゅーしてほしい」
「う、うぅ・・・」
そんなキラキラした目でお願いされたら・・・。
ああ、もう、どうにでもなれ!
グイッと腕を掴み、背伸びして尊の唇に唇を押し付けようと・・・。
「いい加減、入ってきたらどうだ」
した瞬間、誰かの声が突然聞こえビクッと身体を固まらせた。