溺愛妖狐ひろいました
「もう、会えないと思ってた・・・!神さまに、ここを教えてもらって・・・。牢獄でてすぐ来たんだ・・・。そしたら、亜子がいるんだもの。なんで・・・なんで・・・」
「尊・・・。待ってた。待ってたの。ちゃんと、覚えていてくれたのね。私の事、忘れないでいてくれたんだね」
信じていたけど不安だった。
刑期と聞いていた百年が近づくにつれその不安は積もってた。
「妖に・・・なったの・・・?」
「うん。尊の側にいたいから」
「亜子・・・」
「尊、私ね。ちゃんと幸せだったよ。約束、守ったよ」
「・・・っ」
強く、強く抱きしめられて。
私は嬉しくて抱きしめ返す。
愛してる。
愛してる。
きっとこれからはもっと。
「愛してる――――、亜子」
ずっと、一緒だよね。
END
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