多分、姫。



とは言え納得がいかないのか、ぶつぶつ言う奏チャン。


「まだ何か(ニコ)?

“約束”だもんね。
“お願い”聞いてくれるよね(ニコ)?」


こうなったら、“最高の笑顔”お見舞いしてやるっ♪


奏『……はい。』


やったww

てか僕、大手柄じゃないっ?


「ねぇほら、呼んでみてよ。
“私”って(ニコ)?」


奏『え゙。』


「ほらはーやーくー!!!」


奏『え…あ…。』


戸惑ってる、戸惑ってる(笑)

おもろしいなぁ…ww←S


「ほら、言えよ。」


すると顔を少し下に伏せ、呟き出した。


奏『………たし。』


「聞こえないよ~?
それに顔、上げてよ。」


奏『~~~!!!』


また沈黙が走る。




―――……。



あ~もう帰らなくちゃいけない時間じゃん。

もう……いっかな?


時間も時間だったので、今日はもう奏チャンに“私”と言わせることを断念。


「奏チャン、もういいよ。
意地悪しすぎちゃってごめんね?
もう時間も時間だし、帰ろ―――」


奏『あたしっ!!!!!』


するといきなり顔を上げて、大声で言った。





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