ようこそ!!青蘭高校へ!!
ぽん!!




「よ!おはよ!!」



廉耶が元気よく私の肩を叩いた。


私も笑顔で『おはよ』と言い、青蘭の坂道を歩いて行く。


あの桜がすごかった回廊もすっかり新緑の眩しさに変化していた。



「沙良ちゃ~ん!!おはよーー!!」



あ!




「森ちゃん先輩!みつ先輩!おはようございます!」

「はよっす!先輩!!」



先輩2人が私たちの脇に来た。


最近、校門近くでよく一緒になる。それがまるで当たり前になってきてる。



でも… 今日は…



「あれ?藤は?」







私は、昨日の出来事を3人に話した。










「嘘だろ… 藤先輩が?」



廉耶はただただビックリ。



先輩たちは…









「… とうとう倒れたか… 」



あまり驚いてはいなかった。



「でも 沙良ん家で良かったな… 」


「… だね」




だねって…




「倒れるって知ってたんですか?」




2人は静かに頷いた。



「知ってたんなら 何でもっと早く病院に連れて行かないんですか!!」


「あんなに辛そうなのに!!」




痛みに耐え 泣いたんだよ!!



藤崎の苦しそうな顔が脳裏に浮かぶ…




「藤崎は… 」


「沙良、俺たちだって何度も言ったさ… 一樹だって」




え… ?




「でも… 全然聴いてくれないんだ… 大丈夫の一点張りで… 」










『 大丈夫だから… いつものことだから… 』



『 心配 かけたくない 』




藤崎…




「何で… そんなに我慢するの… ?」


「俺たちにもわからない… 」




そんな…



みつ先輩たちもわからないなんて…



話してないの?藤崎…





「… アイツには闇があるんだ」




え?




闇?




「人には言えない闇が… 」




人には言えない闇…




秘密…




「俺らはさ… いつか 話してくれると思ってる」




みつ先輩…




「今日 帰り寄るよ… 心配だから」










「ありがと… 側にいてくれて」




森ちゃん先輩…




信頼できるこの2人にも話してないなんて…



藤崎は誰も信用してないってこと?



そんな… じゃあ、出逢ったばかりの私なんか絶対に話してくれない…




でも… 私…




なぜなのかな…




『 いつか話してくれると思ってる 』




みつ先輩と同じ…




信用して話してほしいと思ってる。




でも… 藤崎に信用されるためには どうしたらいいの?





< 45 / 72 >

この作品をシェア

pagetop