ようこそ!!青蘭高校へ!!
◆ 太輔・side ◆



森が俺をジィーーー―と睨む。




「藤だけズルい!!」




ズルいと言われても…




はっ!!コイツ、沙良のことが好きだったんだ。




森は沙良が…





ズキッ…




ん?




何で急に胸が痛いんだ?




「ね?沙良ちゃんそう思わない?」


「え~??そんなこと言われても~??」



沙良と森を見るとなぜかムカムカ??



いや、ズキズキ??



何だこれ??




「じゃあ!沙良ちゃんのお母さん!俺も泊まっていい?」



はぁ~~~~!?!?



いきなりどういう思考回路してんだ!!



「何言ってるんですか!?森ちゃん先輩!?」



さすがの沙良だって驚くよな…



『 俺も泊まる 』って…



「いいわよ」



へ?



「やったぁ~!!」



嘘だろ!?



マジですか!?



「ただし、今日一日だけよ」



一日…




ほっ… 2週間じゃなかった。



「じゃあ!俺も泊まる!!」



へ!?廉耶も!?



「あら!廉耶君も?いいわよ~♪」








ん?




皆がもう一人の奴をガン見。




「な… なんだよ… 俺は泊まらないぞ」



俺はどっちでもいい。今日一日だけだし。



「みつ先輩、仲間外れになりますよ。仲良く皆でお泊りしましょう♪」



軽いなぁ… 廉耶…




全員がみつを見た。




ジィーーーーーー…





「~~~~ったよ!!わかった!!泊まるよ!泊まればいいんだろうが!!」


「よしゃ!!さすがみつ先輩!おとこ~!!」




だんだん変なことになってきたな…




「何でこんなことになるのぉ~… 」




沙良が俺の横で項垂れた。




「諦めろ、お前のお母さん… 言い出したら聞かないタイプだから」



芯がしっかりしてて正義感が強い。




頑固だけど 優しい人。




そして… お前はその人の娘。




同じひまわりの笑顔の持ち主。




俺は、この親子と2週間 この家に住む。



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