ようこそ!!青蘭高校へ!!
◆ 藤崎・side ◆

入学式の時から生意気な女…



出席番号で決めたのまずかったかな…



仕方ない… これはもう決めたことだ、今更変えられない。



それにこれくらい鼻息が荒い方が他の女子の標的にならない。




「芦田… 沙良」





スラッとしたスタイル…



なのに胸は… Dってとこかな?



って、俺は何を見てんだって ノリつっこみしたくなる。



長い髪に小さな顔…



黙っていれば大和撫子なのに。



ん?




はっ!!



俺はさっきから何を考えてんだ?こんなお子様に。



つか!俺に逆らうからムカつくんだよ!



上級生の俺に対して呼び捨て…



『藤崎ーーー!!』



刃向う態度が気に入らなくてこんな所までやってきた。



本当にいい度胸してる… 面白い…



絶対にやらせてやる。



でも、アイツが生徒会をやりたくない理由を聞いた…



わかる気がする… なぜならココは人情味溢れる食堂だ。



笑顔が溢れ あたたかい気持ちにさせてくれる場所。



なぜだろう…



俺は、コイツに興味を持ったんだ…



生意気なこの女に。




…




沙良は帰ってくるなり いきなり働き出した。



それは、俺が想像するよりはるかに超えていた。



配達に出た母親の代わりに厨房に入りオーダーを熟してゆく。



…




本当に大変そうだと思った。




あの美人な母親を助けたいと思うのは当然のことだと思う…



しかし… ひまだ。



母親が帰って来るまで まだかかりそうだな。



「あの~… 」



一息ついたのか 沙良が話しかけてきた。



申し訳ないのか しゅんと眉毛が下がっている。




意外と可愛いかも…




俺は、退屈しのぎにオムハヤシを頼んだ。




沙良が作った旨そうなやつ…




前にいるオヤジが頼み美味しそうに食べていたからだ。




「お待たせしました」




…





一口食べて驚いた。




アイツが作ったモノは美味しかった。




すごいと思った…




これがこの前まで中学生だった奴のものなのか?



笑顔で厨房にいる沙良を俺は見つめた。



もう一人の女性と仲良く話してる…



いや…



ここにいる人たちと仲良く笑顔で話してる。




…





なぜだろうか…




ココにずっといたくなるほど居心地がいい…



コイツが俺に刃向ってまで手伝いたいわけがわかる。



コイツにとってココが大切な場所なんだ…




…





「羨ましいよ… そんな場所があって… 」




…




やっぱり…




俺…




コイツにやらせたい。




絶対に必要な奴だ。




パワーをくれる存在になる。




よし…




「おい!沙良!!」


「なっ!?何よ!!いきなり!!それも呼び捨てムカつく!!」



おい… それはお前もじゃねぇか…



…ったく、マジで生意気。



でも…




「絶対に入ってもらう」




あ…




ぷっくり膨れた!!



面白い顔!!




「いい加減にしてよ!見たでしょう!うちがどれだけ忙しいか!」




確かに…




忙しかったな。




「じゃあ、俺も手伝う」



口があんぐり…



『はぁ~!?』って顔が面白い。



もはや百面相。



くるくる変わる表情がツボる。




「冗談じゃないわよ!!何考えてんよ!!手伝って頂かなくて結構です!!」



きゃんきゃん声の大声が食堂に響いた。



その声にびっくりしたのか 沙良の母親がすごい表情で入ってきた。




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