雨時々キューピッドの矢 告白

「OK、了解」
アキヒトは、ミユの言葉に伴奏を付けるように曲を弾き始めた。
「アキヒト、わたしね。初めて会った時から、初めてあったような気がしなくて、ずっとずっと昔にも、いつも二人で一緒にいたような気がしてたんだ・・・」

「♪♪♪・・・」
アキヒトは黙って、ギターを弾き続けている。
「いつも隣にいるのが、当たり前のような気になってて。今まで、私そんな気持ちになった経験無かったから、それが、どういうことなのか、気づかなかったんだけどね」
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