イジワルな彼とネガティブ彼女
火曜日は、タイ焼きを食べながら仕事の話をして。


水曜日は、タコ焼きを食べながら仕事の話をした。



「本田さん、粉ものが好きなのかな。


もしかして実は、関西人とか?」


そんな一人言が出ていた、木曜日のクリスマスイブ。


洗濯物をたたんでいたら、スマホが鳴った。


『18時に迎えに行くから、マンションのエントランスにおりてこいよ』


・・・本田さんからのメッセージだった。


「まったくもう、こっちの都合をきこうとかは思わないのかな」


そう思いながらも、どこかで待っていた自分を微かに意識していた。


18時にエントランスへおりると、例の高級車がハザードつけて停まっていた。


「こんばんは」


本田さんはわざわざ降りてきて、助手席のドアを開けて、


「どうぞ」


と、似合わないことをしたから、思わず笑ってしまった。





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