春に晴耕雨読

逃走

おかしい。

絶対におかしい。

店員の視線が俺に向いている。

一応後ろも確認してみる。

・・・・・・・・

いない。



やはりそうか・・・・
店員は俺のことを疑っているのだ!!
俺が万引きするかどうか疑っているのだ!!



なんて失礼な奴だ。
やつは本当の万引き少年には気付かずに
もう青年の俺を疑っているのだ。

もう店員失格、経営能力皆無。
だからつぶれかけているのである、この本屋は。

しかも!!この店にはいたるところに監視カメラがあるのだ。

監視カメラの設置理由として
「直接見ては不快感を与えるから」
とゆう項目もあるはずである。

もうどっちの奴も最悪である。
店員失格の店員。
万引きをする少年。

あ!!逃げやがった!!

万引き野郎!!

俺が店員に見られている隙に逃げやがった!!

汚い逃げ方である。
まず出口付近まで小走り。
そして出口につくと歩き出す。

出口だとばれるかもとゆう浅はかな考えである。
知能指数の低そうな汚い逃げ方である。
例えるならゴキブリである。

結論
万引き少年は無視。
もういいやこんなやつ。

この本屋では本買わないで置こう。
駅のツタヤで買おう。

そうして俺は本屋を出た。





その20分後、

私は奇跡の再会をすることに。
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