サイコパスゲーム
舞美ちゃんの取り巻きたちがあたしを羽交い締めにする。


その力は予想以上に強くて、ほどくことができない。

「やっ、やめてよっ...!」

「嫌だよ~、舞美ちゃんの命令だもーん」

ケタケタと維持悪く笑う取り巻きたち。

その間に緑ちゃんが雑巾を持って戻ってきた。


ぐっしょりと泥水を含んでいて、水気を帯びたホコリがこびり付いている。


舞美ちゃんがクク、と笑って雑巾を受け取る。

そして、あたしの方に近づいてきた。


あっ......。

ヤバイ、雑巾を咥えさせられる。

それか、口に無理やり詰め込まれるか。

どうやら...後者のようだ。

逃げたいのに、手が拘束されていて動けない。


少し待ったうちに、口にホコリ臭さと生臭さが侵入してきた。

「ゔっ、え゙!」


急激な吐き気に襲われ、吐きたいが、口を雑巾が覆っている。

吐くことも出来ず、息もできず。

下道だ。

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