サイコパスゲーム
勢いよく教室のドアを開ける。


ガラリッ!


その瞬間、みんなの視線があたしに集まる。

一瞬身をこわばらせたけれど、

なんとかその視線に耐えることが出来た。


嘔吐物が口元にへばりつき、靴下にはなにか黄色い汁のようなものが染みている。


だれもが、舞美ちゃんたちのイジメのせいだと察したはずだ。


「随分おそいんだね、ナツ。」


舞美ちゃんが緑ちゃんたちを引き連れてこちらに向かってくる。

そして胸ぐらを掴まれ、無理やり立たされた。

どこからか、ヒッという短い悲鳴が聞こえる。

舞美ちゃんの力はどんどん強くなっていき、

あたしは胸ぐらを掴まれたまま、息ができない。


「や...めて......」

どうにか声を出すことが出来た。

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