DEAR あの日の二人へ

想い

「今までありがとう。これからもがんばってね」
これがゆうの引っ越す前最後の言葉だった。
友逹を交換ノートで
スキな人の話になると
今さら 言うのは恥ずかしいけど
「私やっぱ ゆうの事が好きだったのかも・・。」
この文を書いていると、ゆうの顔が思い出せそうで
思い出せなくなっている自分にヤケがさした。
「どうして今まで一緒にいたゆうの顔ですら
忘れてしまうの?そんなに浅い思い出だったの?」
もう2度と会えないからそんな風になってしまうの?
こんな気持ちは初めてだった。

もうどうしようもなくて
ただ交換ノートに書かいて
思い出を消さないようにしなくちゃ。
せめて
私がスキであった事を書いとかないと。
こんな風に私は交換ノートに
「未練たらしいよね・・でも告白しなきゃ
意味ないね。もう諦めようかな」
書いてみたけど結局は
自分の中ではあきらめよりも
逢いたい。今何してるの。
もう1度会えるのなら 君に2度目の
片思いをしよう。そんな考えに変わった。

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