見えない僕と彼女の気持ち
「僕の方こそ、ごめん。
ひとりぼっちで淋しかったのは僕も同じだ。
君が話し相手になってくれて嬉しかった」

「……ともさん?」

「君に会って、嬉しくて、僕は色を取り戻した。
……また透明になっちゃったけど。
ちゃんと話を聞けばよかったって後悔してる。
僕は、その、……君が好きだ!」

驚いた顔で彼女は僕のことを見ている。
ゆっくりと泣き笑いに変わっていく彼女を僕はぎゅっと強く抱きしめた。

「彩夏が、好きだ……」

「……ともさん。
顔が、見たい」

「……きっと、見えないよ」

「それでも、いい」

ゆっくりと彼女の手がマフラーを下ろす。
サングラスも外すと、一瞬驚いた彼女が嬉しそうに笑った。

「帽子も取っていい?」
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