見えない僕と彼女の気持ち
「勇気、でた。
ひとりぼっちが嫌で、課長に縋らなくても大丈夫、って。
だから、課長と別れたの」

「……」

震える、彼女の声。
僕はただ、黙ってそれを聞いてる。

「だんだん、ともさんに惹かれてた。
好きになってた。
傷つけたくなかった。
……でも。
傷つけちゃったね」

悲しそうな彼女の笑顔に胸がちりちりする。
なにか云わなきゃ、そう思うのに言葉が出てこない。

「好きです。
ごめんなさい。
ありがとう。
……最後にこれが伝えたかったの。
じゃあ、ね」

「待って!」

立ち上がった彼女の腕を必死で掴む。
このまま帰しちゃ、ダメだ。
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