あなたと結婚するまで
美紀から
タクシーで思い出したことを聞いた
疲れたのか本人はぐっすり眠ってる
入学して一年。
後輩の入学式の次の日
学校から駅に向かって乗ったバスで
可愛いなぁって思った子がいて
気になったから、その子の近くに座ったりしてたんだ
途中でその子は電車を乗り換えたから諦めた。
けど、その子は、サークルの部屋に現れた
部屋に入ってバスの可愛い子だって
見た瞬間にわかったから、挨拶できなかった
それが美紀だったんだ
もちろん、俺にも好きになった人、付き合った人
過去の彼女は居る
だけど、どこかで
美紀のこと、可愛いってずっと思ってた
美紀と付き合った男たちを
いいなって思ってた
美紀を適当に扱って振った男は許さない
時間はかかったけど
美紀と結ばれてよかった
重いかもしれないけど
付き合った時から、結婚したいほど
最愛の人なんだ
だからこれからもよろしくね
ぐっすり眠った美紀の額に
優しくキスをして
夫婦になって初めての夜が終わる