空に星が輝く限り、私はきみを忘れない~Dearest~
そんな、時だった。


ある日の夕方、私は両親に大事な話があると居間に呼び出された。


「父さんたち、離婚をすることになった」


告げられたのは、そんな言葉だった。


「急ですまない。だけどもう決まったことなんだ」


「それで、梨沙にはどっちについていくのか選んでほしいの」


「父さんか、母さんか」


「この人についていくんだったらどこか別の場所に、お母さんについてくるんだったら、このままこの家に残ることになるわ」


矢継ぎ早にそう言ってくる。


何を言われているのか理解がついていかなかった。


頭の中がぐちゃぐちゃだった。


そんなこと……急に言われたって、分かんない。


< 131 / 203 >

この作品をシェア

pagetop