不器用なコイビト。
STORY・1
勇気
「ねぇ、隆介」
大好きな彼の家で、今度のデートは何処に行くか悩んだいた時のこと。
「ん?何?」
「ー…触ってみる?」
「…何を?」
「何って…私に」
「ー…何で?」
勇気を出して誘った私を、彼は難なくとかわす。
「何でって……ば…馬鹿ぁぁ~~~~!!!!」
私は赤くなっているであろう、顔を隠しながら彼の部屋を駆け足で後にした。
外に出ると、隆介の部屋を見つめながらボソッと呟く。
「……どんだけ、勇気出したと思ってるのよ」
・次の日・
「えぇ~~~!!??誘って…流された?」
「うん」
「ま…まじ?」
「うん」
早速友達に相談した所、大爆笑された。