不器用なコイビト。
「あの日、いっぱい本を持っていて前が見えなくて…。そんなヨタヨタしていた時、先輩にぶつかったんです」
「…隆介の事?」
「はい、相田先輩です」
(隆介の↑名字)
“いたた…”
“ごめんね、大丈夫?”
「私がおもいっきし悪いのに、謝って手を差し出してくれて…」
「ははっ…隆介らしい」
馬鹿優しいとこなんか…。
ほんと、隆介らしいや。
「倒れた時の衝撃で本棚が倒れて周りが凄いことになってて、先生からは“罰として2日間の図書室の掃除”って言われちゃって…」
「…隆介、手伝ったの?」
「はい、“俺もうまく避けることができなかったから”って…」
ー…そうだったんだ。
やっぱり理由があったんだ。
「彼女さんに言わなかったのは、優しさだと思います」
「え?」
「だって言ってたんです」
“俺の彼女少しや気持ち妬きだから、無駄に心配掛けたくないんだ”