不器用なコイビト。

・次の日・




いつもの様に、一緒に登校中だったのだが…




隣にいる隆介が、大きなあくびをした。





「隆介、眠そうだね」

「あぁ、昨日母さんが知香が帰った後すぐに帰ってきてさ?『母さん、街中でナンパされちゃったのよ~』なんてこと長々話せれてかなり疲れた」

「はははっ……なんて言っていいやら(汗)」

「それより、少し走るか?」

「そうだね、遅刻しそうだし」





そう言って、私たちが走り出そうとした時…。





「相田先輩」




私達を呼び止める声が聞こえた。





振り返ると、そこには後輩の神埼ちゃんがいた。




「仲、戻ったんですね」

「あぁ、心配させてたか?」

「はい、少し」

「わりぃーな」

「いえ」





隆介に笑顔でそう言った神崎ちゃんは、フッと私のほうに目線を映した。




そして小さい声で…



< 48 / 49 >

この作品をシェア

pagetop