不器用なコイビト。
・次の日・
いつもの様に、一緒に登校中だったのだが…
隣にいる隆介が、大きなあくびをした。
「隆介、眠そうだね」
「あぁ、昨日母さんが知香が帰った後すぐに帰ってきてさ?『母さん、街中でナンパされちゃったのよ~』なんてこと長々話せれてかなり疲れた」
「はははっ……なんて言っていいやら(汗)」
「それより、少し走るか?」
「そうだね、遅刻しそうだし」
そう言って、私たちが走り出そうとした時…。
「相田先輩」
私達を呼び止める声が聞こえた。
振り返ると、そこには後輩の神埼ちゃんがいた。
「仲、戻ったんですね」
「あぁ、心配させてたか?」
「はい、少し」
「わりぃーな」
「いえ」
隆介に笑顔でそう言った神崎ちゃんは、フッと私のほうに目線を映した。
そして小さい声で…