この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。
「ん、大丈……っ」
身体を起こそうとした棗くんが、またお腹をおさえる。
そして、痛みに耐えるようにうずくまった。
「棗くん!!」
「くっ……大丈……」
「大丈夫なわけないです!!そうだ、痛み止め……」
前にお腹が痛かった時、棗くんは痛み止めを飲んでた。
それを探そうと周りを見渡すと、机の上に薬袋を見つける。
あれだ!!
私は慌てて薬を手に取って、お水と一緒に棗くんに渡した。
すると、棗くんはすぐにそれを飲みこむ。
「はぁっ……くっ……」
それでも、痛みは全く良くならなくて、棗くんは汗をダラダラと掻きながら苦しんでいる。
これ、なんかおかしいよね?
今までも、何回かあったけど……痛がり方が尋常じゃない。
「棗くん、救急車呼びましょう!やっぱりおかしい……」
「いいんだっ……このまま、で……っ」
「良くないです!!」
私は棗くんを無視して、慌てて救急車を呼ぶ。
すると、5分もせずに救急車はマンションに到着した。