この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。
「それなら……棗くんの、苦しまないように……してあげたい……」
私がポツリと呟くと、お父さんとお母さんは驚いたように私を見つめる。
「……棗くんには、痛みも何も無い、安らかに……眠ってほしい……っ。それが例え……っ」
そこまで言って、嗚咽が邪魔をする。
涙も止まらない、言葉にするって、こんなに苦しいんだ。
でも、棗くんを……これ以上苦しめたくないから……。
「……二度と目覚めない眠りなのだとしてもっ、棗くんの痛みを、取ってあげたいっ」
「美羽さん……」
そんな私にお父さんは近づいて、優しく抱きしめてくれた。
そして、ポンポンと背中を叩いてくれる。
「きみに言わせてしまうなんて……すまないことをした。そうだな、そうするべきだ……」
お父さんは、自分に言い聞かせるようにそう言った。
それに、お母さんは頷く。
「……棗に出来る、最期の愛情だものねっ」
「あぁ……。お願いします、先生」
お父さんとお母さんは寄り添いながら決断した。
こうして、棗くんに、量を増やしたモルヒネの点滴が投与される。