この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。
「杏……お兄ちゃんよりカッコイイ……王子様、見つけるんだよ……?」
「ううっ……お兄ちゃんっ、ううっ……」
「ちゃんと……見守ってるから……杏のこと……」
そう言って棗くんは、大切な妹に笑いかけた。
そして、棗くんの視線が、ゆっくりと私に向けられる。
「美羽……っ」
「っ……棗くんっ……」
私は、名前を呼ばれたのに、その場から動けない。
立ち尽くす私に、ゆっくりと両手を広げた。
「おい、で……美羽……」
「ふっ……棗くんっ!!」
私は、堪らず棗くんに駆け寄る。
そして、棗くんの胸に飛び込んだ。
「……好き……だ……美羽……っ」
「ううっ……私もっ……私もだよっ」
逝かないでっ、傍にいて!!
私を好きなら、手離さないでっ。
喉まで出かかった言葉は、声にはならない。
ちゃんと、見送らなきゃいけない……。
棗くんが後ろ髪を引かれないように。