この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。



***



夕飯を食べ終えた私たちは、約束通り映画を見て過ごした。


その後、先にお風呂に入った私は、買ったばかりのパジャマに着替えて、ベッドに横になる。


棗くんがお風呂に入っている間に、私はお父さんからの連絡がないか、携帯を見ることにした。


「……連絡、来てないな……」


携帯を見れば、お父さんからのメールも着信も無い。

娘がいなくなっても、お父さんにとってはどうでもいいことなんだよね、きっと……。


――ズキンッ。

あぁ、胸が痛くてしょうがない。

こうして一人でいると、どんどん闇の中に沈んでいくように、孤独を感じた。


「私は……いらない……」


生まれてなんて、来なきゃよかった子だ。

お母さんも、そう思う?

自分が死ぬくらいなら、私が死ねばよかったって……。



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