ビタービターチョコレート
「うん。会う。
いつ?」

驚いている母親と打ち合わせをし、電話を切る。

……お見合い、か。
私がお見合いするっていったら、先生はどんな顔するんだろ?
驚くかな?
ううん。
きっと、いつも通り、だな。
 

それから暫く、日々は過ぎていった。

普通に会社に行って、先生の助手として働いて。
帰るときは毎回、いつものようにキスをして。

お見合いのことは、なんとなくいえなかった。

そんなこんなでもう明日はお見合い、ってその日。

「蒼子ちゃん、明日、暇?」

「あー、明日は……」

「なにか用事、あるの?」

先生の顔が悲しそうになっていく。
そんな顔されたら、お見合いなんてすっぽかしたくなる。
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