‐部恋。 Round 02‐


すると勇介は
構えていた手を
そっと下におろす。


『今―…誰もいないよ?』


おでこを合わせた状態のまま
勇介はそっと囁いた。




あんなに拒否していた私は
どこへやら…;



そう囁かれたら
いつのまにか勇介しか
見えてなくて――…。

意志弱いな、自分…;(笑)



少しだけ見つめ合うと
勇介は目を伏せて
私の口元に
ゆっくりと近付く。



私もそっと目をつむる…。



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