魔法使いの素質ナシ?

面談の時間

4時間目の国語も問題なく終わり、放課後となった。

結愛は授業が終わったあとに呼び出され、校長先生の許可は降りたので、今日面談することになった、と告げた。

そして今、結愛は親が来るのを待っていた。



しかし、時間になってやって来たのは母親でも父親でもなく、昨日家に帰ってきたばかりの姉、凛だった。

まさかの人の登場にその場の空気は、全てが止まったかのようにしんとしていた。
かろうじて声を発したのが凛の妹であり今回の面談の主な要因を作った結愛だった。

「えっと、お母さんは?」

状況のつかめていない結愛とは裏腹に凛は当たり前のようにお母さんが忙しいから私が来たのよ何か問題でもあるかしら、と
おどけて答えていた。
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