魔法使いの素質ナシ?

なんちゃって実技

ホームルームが終わり、結愛は一人で校庭へと向かった。

もちろん、魔法の練習をするために


「今日こそはちゃんと機能しますように…!

水の魔石よ我に従え! 木々に恵みを与えろ!」


結愛は目の前にある木に水をあげようと、魔法を唱えてみたが…


「やっぱり、何も起こらないか…
素質なんて無いよ…

魔法なんかこの世に無ければいいのに…
昔の科学者うらんでやる!」


結愛はその後も何度か挑戦したが、出来たのはあらかじめ用意された水を少しだけ操るだけだった。

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