友情と恋愛と無感情
第一章
ー食堂ー

長く大きいテーブルには、白いテーブルクロスがかかっている。

暖炉には火が入っており、暖かい。

彼らはこの食堂を見つけ、ひとまず腰を落ち着けた。

「・・・・・・」

沈黙がおりる。

しばらくの後、その沈黙が破られた。

「なあ、このまま黙り込んでいてもしかたがない。まずは自己紹介とかしてみない?」

そう言ったのは、スラッとした長身の眼鏡をかけた男だった。

「はあ?こんな状況で何言ってんの?そんなことしてる暇じゃないでしょ?」

そう言ったのは、玄関の扉に駆け寄っていった、派手な見た目の女。

「まあまあ。こういう状況だからこそ、落ち着いて行動することは大事だよ」

眼鏡の男が派手な女を諭す。

女は黙り込んだ。
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