ワンコ時々オオカミ

得る⑵

♪♪♪♪♪♪と本郷のスマホが鳴り画面を見る。

「あー玉木部長からだ嫌な予感しかしない」とスマホをタップする。
「ハイ……はあぁあああ〜?またやらかしたんですか?」と受話器の持たない方の手で握り拳を作る。
「わかりましたすぐ行きます」とスマホをきる。

「姫ごめんシステム室でやらかしたみたいなので行きます」とドアに向かった。

「いつもごめんなさいケーキとっておくから」

「ありがとうございます、それでは失礼します」と頭を下げて部屋を出る、一瞬梓を睨んだ。

(なぜ睨まれる?)と思いつつコーヒーを飲む。

「本郷さんは親戚か何か?スっごく睨まれたんだけど」

「ごめんなさい、御前は私のファンクラブの会長なんです」

「ファンクラブあるんだー」

「へー」とあまり興味ない様な声で。

「じゃあ本題に入りますか」と真琴は梓を見た。

「お願いします」と梓は頭を下げた。
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