ワンコ時々オオカミ
2人の距離

飲み会

カランとグラスの氷が形をかえる。月一の課の飲み会今回は居酒屋チェーンの個室、いつもはなんだかんだで避けているが真琴に
「夜遊びはひかえてね。面倒事になると困るからそれとこの事はお父様には内緒で。そうそう若様のお父様からお詫びの電話があったわ若様が尊じゃないから『お見合いの話は無かった事に』みたいなこと言われだけどこちらが思うように動けないから『梓さんの事が気に入ったのでこのままで』って伝えてあるから今度は梓さんとして来てくださいね」と言われた、なんかムカついたがココは俺の方が歳上だから我慢した。
今日はそのうっぷんをこの飲み会にぶつけようと今回は参加した、単独じゃないしな。
しかし案の定まわりには香水がきつく甘ったるい声を出す女の子達が集まってくる、(お前達は俺のブランドで寄ってくるんだろ?俺を見ている訳じゃないだろ?)と思いつつ愛想よくしていたがいい加減嫌になったのでトイレとごまかしてカウンターで一人飲んでいる。

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