離婚前提策略婚。【改訂版】
「…この間片付けたばっかなのにもう汚い」

「え?また片付ければいいじゃん」

「誰が」

「お前が」


にっこり微笑む崇憲。ムカつくけど憎めない。


学生の頃にコンパで出逢った崇憲。男に相手にされなかったわたしを唯一女として見てくれた。

わたしが崇憲を好きになるのに時間はかからなかった。


恋をしないと決めた時に、崇憲はわたしを女として必要としてくれた。でもそれに恋愛感情はなかった。


好きなのはわたしだけ。わかってる。常に心に刻んでる。彼は都合のいい女が必要なだけなんだと。



「なんで減ってるの?」
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