その唇で甘いキスをして…
2人で入るにはあまりに狭いバスタブだけど
その分、カオルのカラダを感じられる。

「初めてだな。」

「やっぱり狭いね?」

「だな?でも…これはこれでいいよな?」

カオルがアタシのカラダを触って
アタシが反応するたびにお湯が波立った。

「ジュン…オレが居なくて寂しかったろ?」

そんな事聞かれたら泣きそうになる。

「うん。寂しかった。」

アタシはカオルの首に手を回して
カオルを抱きしめる。

カオルの肩に顔を埋めて

「カオル…好きだよ。」

と言った。

カオルは泣いてるアタシに気付いて
アタシの顎を上に上げて顔を見る。

「何で泣くんだよ?」

「今がすごく幸せだから。」

「ジュン…ハルさんに会った?」

「…。」

「オレたち…別れるんだな…?」

「…。」

「今のまんま居られる訳ないよな。」

カオルは大きなため息をつく。

泣きじゃくるアタシにキスをして

「オレも幸せだったよ。」

とカオルは言った。

カオルはアタシをベットの上までお姫さま抱っこしてくれた。

そしてなにも言わずにアタシのカラダを愛してくれる。

アタシはカオルに聞いた。

「カオルに触ってもいい?」

カオルが頷いて
アタシはカオルのカラダにキスをする。


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