その唇で甘いキスをして…
カオルを愛する覚悟

アタシとカオルはsexなんかしなくても
もっとずっと深いとこで愛し合ってると思ってた。

唯一アタシを抱けなかっただけで

だけどどうしても寂しい時はある。

アタシはカオルの身体を求めた事がある。

カオルには辛かったと思うけど…
アタシはどうしても抱きしめてもらうだけじゃ足りなくて
カオルの手を触れて欲しい場所に誘導した。

「カオル…お願い…触って…」

カオルは何も言わずに
キスをしてその場所を愛してくれた。

「ごめん…

どうしてもカオルに全部あげたくなっちゃった。」

「ごめんな。ここまでしか出来なくて…」

「いいよ…カオルの指でも舌でも…
アタシには幸せだから。

ただカオルに愛して欲しくなったの。」

「ジュン…友達じゃダメか?」

「アタシの気持ち知ってるよね?」

「ただ寂しいだけだよ。

ハルキさんが振り向いてくれたらオレなんて必要なくなる。」

アタシはカオルのその指にキスをした。

「アタシはカオルを愛してるよ。

だから全部あげたいの。」

カオルはそんなアタシの口をその愛しい唇で塞いだ。

そしてまたアタシの触られたい場所に指を滑らせた。

これはsexとは違うのかな?って疑問に思った。

してる事は同じ事なのに。

ただアタシはしたけど…カオルはしてなかった。

アタシが触れようとすると
カオルはその手を遮るようにベッドに抑えつけた。

「ダメ。

お前はオレに触っちゃダメだ。」

その事を思い出した。




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