似た者同士。



俺は後悔した。


無理矢理でも俺のことを頼らせれば良かったって。

だからせめて、
俺が紗友莉を見つけてやらなきゃって。


それである場所を思い出して、
紗友莉はそこにいると確信した。


「あの時とは、逆だな・・・」


そんな独り言を呟きながら、
俺はその場所に行った。

紗友莉の姿はない。
でもあいつのことだ、ドラム缶の中にでも隠れてるんだろう。


案の定、紗友莉はそこにいて。


そして紗友莉は泣いた。
俺の前で泣いたのは、本当に久々だったから、
どんだけ抱えてたんだよって思ったら、
気持ちがあふれ出して。


紗友莉を抱きしめてしまった。


やばい、と思ったけど、
紗友莉も抵抗しないし。


なんとか乗り切ったと思う。


あん時キスとかしなかった俺、
そうとう頑張ったな(笑)


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