似た者同士。
似た者同士



高校二年生の夏休みまっただ中。


私の家には、お父さんもお母さんもいなくて、
代わりにこいつがいる。


「紗友莉~!夕飯まだ?」


そう、魁人がいる。


何故、魁人と二人きりで、うちにいるのかというと。




夏休み初日。

塾から帰ってくると、会社にいるはずのお父さんが家にいた。
大きなキャリーバックに色んな物をぶち込んで、
慌ただしくしていた。

急な出張でも決まったのだろうと呑気に考えていた私。
でも次第に、普通じゃない空気を察し始めた。

私が帰って来ても、お父さんはそれに気付かないくらい焦ってるし、
お母さんまでキャリーバックを用意している。


「・・・ねぇ」


私が言葉を発しても、二人は無反応。

怖くなってきた私は、魁人に助けを求めようと、
家を出た。

すると、ちょうどお隣からも人が出てきた。


「・・・」

「・・・」


魁人だった。


< 18 / 28 >

この作品をシェア

pagetop