僕は桜の木
それからもっともっと風が冷たくなった頃、満月が綺麗に輝く真夜中に、君は僕のところへやって来た。

涙を流しながら、やさしく僕を撫でる君の頬はやっぱりピンク色をしていたよ。

いつもより少し薄いピンク色。

そして君は僕に丈夫そうな紐をかけて、ゆっくりと目を閉じて、僕にぶら下がったんだ。

「ごめんね。」

小さくそうつぶやいて、君は動かなくなった。
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